浜田省吾　アルバム紹介　【1970年代】

1975年に「AIDO」でデビューした浜田省吾さんですが、同年グループを脱退し1976年にソロデビューし、1stアルバムから数えて34枚のアルバムをリリースしています。（公式ウェブサイトによる）

今回、アルバム紹介その１として、1970年代にリリースされた5枚のアルバムをご紹介します。本人は「デビューから5枚のアルバムは廃盤にしてほしい」と昔は言っていましたが、廃盤なんてあり得ない！名曲ぞろいです。

1stアルバム「生まれたところを遠く離れて」と1stシングル「路地裏の少年」は1976年リリース。山下達郎さんもソロデビューした年で、「翳りゆく部屋」をヒットさせたユーミンはまだ荒井由実でした。

浜田省吾さんの代名詞とも言える名曲「路地裏の少年」は1stアルバムのため22歳最後の日に書き上げた曲で、この曲があって 1stアルバムが出来上がったとも言えます。

アルバムの雰囲気は全体的に重めで本人の歌い方もだいぶ力んだ感があります。「これ浜省？」と思われる人もいるかもしれませんが、「最初で最後のアルバムかも・・」という思いもあったようです。

2ndアルバム「LOVE TRAIN」は1977年リリース。ジャケット写真は急にあか抜けた感じで、なんと白の短パン履いてます。当時所属していたのがホリプロの影響？

曲調も1stアルバムとはガラリと変わったポップ路線で伸びのある歌声と映画の1シーンを思わせる世界が素晴らしい。「町支くん」こと町支寛二さんもバッキングボーカルで参加しています。

また、レコーディングミュージシャンは、ドラム村上秀一さん、ベース小原礼さん、エレキギター大村憲司さん、パーカッション斉藤ノブさんと有名な方が揃っています。

3rdアルバム「Illumination」（イルミネーション）は1978年リリース。ピンクレディーの絶頂期でサザンオールスターズがデビューした年でもあります。

サブスク時代の今はアルバムを出す意味はあまりないのかもしれませんが、レコード、CD時代のシンガーソングライターはアルバムを出してツアーに出てというのがセットになってましたね。曲作ってレコーディングしてツアーをやる、大変ですよね。

後からデビューしたサザンやツイストが売れていく中で地道に活動する彼の心情は「Midnight Blue Train」の詩のに表れているように思えます。

4thアルバム「MIND SCREEN」はジュディ・オングの「魅せられて」がミリオンンヒットした1979年リリース。ゴダイゴも活躍していますね。

このアルバムではなかなか詩が書けなかったようで、全10曲中6曲は職業作詞家が書いていて、その曲はツアーで歌うこともリメイクされることもない曲となりました。

ラストに収められた曲が「悪い夢」ですから・・・

1979年2枚目の5thアルバム「君が人生の時・・・」がリリース。やっとヒット曲が生まれました。CMソングの「風を感じて」です。当時テレビの影響は今とは比べ物にならないものがあり、その力を借りてのヒットでした。その影響で何度かテレビの歌番組に出演していますが、当然サングラス姿でした。

ジャケット写真は、これぞ浜省って感じです。

70年代は長い助走の時代でもあったようですが、その努力が報われる80年代待っていました。

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