「BLUE GIANT」はジャズを題材にした漫画で著者は石塚真一氏。
日本編の「BLUE GIANT」、欧州編の「BLUE GIANT SUPREME」からアメリカ編の「BLUE GIANT EXPLORER」と続いている。
1あらすじ
1-1「BLUE GIANT」(日本編)
主人公の宮本 大は、中学時代に友達に誘われてジャズの生演奏を聴き心を打たれる。
高校生になり河原で毎日テナーサックスを吹き続ける大。譜面はなく音源だけを頼りに春も夏も秋も冬も独りで全力で吹き続ける。
初めての人前での演奏で罵声を浴びるが、大の音に何かを感じる人も居た。
めげずに河原で吹き続ける大の前に師匠となる人物が現れ、理論とテクニックを身に着けてゆく大。そして世界一のジャズプレーヤーを目指すため故郷を離れ上京。
東京で才能ある同年代のピアニストと出会い、同い年のドラマーを加えた10代のトリオを結成し、日一のジャズクラブ「So Blue」での演奏を目指すが・・・
1-2「BLUE GIANT SUPREME」(欧州編)
世界一のジャズプレーヤーを目指すために、大は日本を出る決意をする。
選んだ場所はドイツ ミュンヘン。
言葉もわからない国での単独演奏で手ごたえを感じた大は、自分と組むメンバーを探し始める。
ハンブルクでベーシスト、ミュンヘンでピアニストとドラマーを誘いカルテットを結成し欧州ツアーが始まる。そして・・・
1-3「BLUE GIANT EXPLORER」(アメリカ編)
欧州での活動にピリオドを打った大は日本で運転免許を取得し、ジャズの本場アメリカへ。
降り立ったのは西海岸シアトル。
移動手段となる車を手に入れるために自動車整備工場でバイトをすることになった大。
ハードロックファンの整備工場のボスと、プロを目指していたロックバンドのギタリスト。
二人の協力でシアトルでのライブに参加することになり・・・
2感想
「BLUE GIANT」(日本編)は単行本全10集。
「BLUE GIANT SUPREME」(欧州編)は単行本全11集。
「BLUE GIANT EXPLORER」(アメリカ編)は2021年2月26日に第2集が発売されました。
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日本編の前半は高校生が主人公の青春もので友達や家族との絆も描かれています。
上京してからは様々な人との出会いから日本一のジャズクラブでの演奏するまでの人間模様が描かれますが、「そう来るか?」という感じで順風満帆ではないストーリー。
凄いのは演奏中の描写。「画で聞かせる」石塚真一氏の画力の凄さは半端ない。
その画力の凄さは欧州編で全開です。
人間関係や大の苦悩も描かれますが、やっぱり演奏シーンに引き込まれますね。
これはアニメにはしてほしくない、と言うよりできない漫画でしょう。
3最後に
自分もサックスを少々演奏するので、とても面白く読ませてもらっています。
音楽を題材にした漫画は難しいのでしょうが「BLUE GIANT」は、本当に「画で聞かせる」ことができる漫画だと思います。
音楽が好きな人、是非読んでください。
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